「A　DAY」展

　私自身が撮りためた写真や友人から贈られた写真をモチーフに一日のありふれた日常を淡々とグラフィック化し、そこに象徴的で分かりやすいコピーをネオンで描きます。これまでの作風とは一転し、外界にある自然や営みから印象を得て作品に生かしました。ベクトルが内面から外に向き、現実にある事実から普遍的なものを紡ぎ合わせようと試みます。僕たちの営みに必ずキラリと光る欠片を見ることができるとの確信からです。A　DAYはその一日をひとつの視点で切り取った作品群です。夕焼けに飛ぶ大型旅客機の風景、モータリゼーションの発達による巨大な立体ジャンクション、そして、今、温暖化で激減している北極の氷山。どれもが、その時点で見事に補完しあいながら調和しています。