ネオン アンド ストライプス

代表 藤本修一

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neonandstripes

@ybb.ne.jp

CREATIVE POLICY

多様な素材だからこそ表現できること

日本ではネオン・アーティストは数少ないですが、LAを本場にするアメリカでは、ステファン・アントナコスやリリー・ラキッチなど数多くのアーティストを輩出しています。私どもは、より温かみがあり柔らかく包み込むような作品が特徴です。弊社のネオン管はアメリカから取り寄せたもので、径が8㎜、12㎜、13㎜、15㎜と多様で材質も日本ものに比べ粘りがある軟質のものを使用しています。例えば、8㎜の径のものを使うと精緻なデザインによるA4サイズくらいの小さな作品が、手ごろな価格でご提案できます。低圧トランスが開発され消費電力も蛍光灯に比べ1/5とランニングコストを抑えられるのもネオンの強みでもあります。(尚、低圧トランスを使用すると若干の制作上での制限がございます。)

  

 シックな採光

 次に注意している点は色彩です。やさしく溶け込むような色遣いを心掛けています。原色のイメージが強く、ネオンカラーと呼ばれるようにヴィヴィッドな色使いを想像される方も多いかと存じますが、お客様のご要望がない限りは原色を多用することはなるべく避けるようにしています。それは、ほっと息のつけるリラックスできる空間、また、照度を抑えたほのかに見える光の演出で、空間の奥行きが表現できるからです。そのため、ご提案できる色数の幅も多く、陰影のある空間照明をお勧めしております。

ネオンの断面は円状ですから、光は360度に放射されることになります。一方、LEDは照度が高いのですが、一方向に直線的に光を放射します。ひとつの空間の中央に一本のネオンを置くだけで空間全体を演出することも可能なのです。これは、ネオンアートの特徴として優位な面です。

 

異素材とのコラボが見せる新鮮さ

デザインも全て一点もののハンドメイドで店舗のネオンサインはもちろん、舞台美術、映画のセット、パーソナルなお部屋への小さな作品とクライアント様のご要望の沿うご提案ができると自負しています。デザイン面では平面の作品だけではなく、立体的なより空間演出を重視した作品もあります。

私のアートワークで前記したように、様々なアーティストとの協業からネオン単体だけではなく異素材との組み合わせで多様な表情を見せることができます。これまで、流木など木材、鉄、タイル、FRP(強化繊維プラスチック)、グラフィック、絵画などにネオンの光を合わせることで他にはない演出効果が得られます。

とはいえ、時代に即したご提案も必要です。電飾看板をプリントとして出力することで、コスト面を抑えた作品。プログラミングしたLEDによる動画作品。グラフィックそのものをネオンやLEDで描いてみることも可能です。

ただ、きらびやかさだけでは、これからの消費者の価値観にそぐわないように個人的には感じています。ノスタルジックで温かく、包み込まれるそういったものがやはり私どものモットーです。夕焼けのかすかに灯、夜の静かな光り。ほのかに香る雰囲気をご提案できれば幸いです。